ニコンのカメラを愛用していると必ず目にするバッテリー、EN-EL15シリーズ。
特に近年主流のEN-EL15cと、一世代前のEN-EL15bは外観が酷似しており、これから購入・買い増しを検討する際に「具体的に何が違うのか?」と疑問に思う方も少なくありません。
この記事では、EN-EL15cの容量はどのくらい増えたのか、EN-EL15cの充電方法は従来品と何が異なるのか、といった基本的な疑問に徹底的に答えます。
さらに、En el15cとz6の対応はもちろんのこと、En el15cとD500の対応、En EL15cとD800の対応、EN-EL15cとD7100の対応、そしてEn el15cとd7000の対応状況まで、具体的な機種名を挙げてその互換性とメリットを深掘りします。加えて、En el15cの充電器の選び方、価格メリットの裏に潜むEN EL15cの互換バッテリーのリスク、En el15cのヨドバシでの取り扱いといった購入に関する情報、そして最終的にEn-EL15cはどの機種に対応しているか?という総合的な疑問まで、あらゆる角度から網羅的に比較解説。
あなたのカメラライフをより豊かにするバッテリー選びを全力でサポートします^^
目次
EN-EL15cとEN-EL15bの性能面での違い

- En-EL15cの容量は?
- EN-EL15cの充電方法は?
- En el15cの充電器
- En el15cのヨドバシでの取り扱い
- EN EL15cの互換バッテリー
En-EL15cの容量は?
EN-EL15cとEN-EL15bを比較する上で、最も重要かつ明確な違いはバッテリー容量です。バッテリー容量は、一度のフル充電でどれだけ長く撮影を続けられるかを示す、カメラのスタミナに直結するスペックです。
具体的に数値で比較すると、旧型のEN-EL15bの容量が1900mAhであるのに対し、新型のEN-EL15cは2280mAhへと、約20%もの大容量化を実現しています。この差は、特に常時電力を消費する電子ビューファインダー(EVF)や背面液晶モニターを駆使するミラーレスカメラにおいて、撮影可能枚数や動画撮影時間に大きなアドバンテージをもたらします。
撮影可能枚数の増加がもたらす絶大な安心感
バッテリー容量の増加は、そのまま撮影可能枚数の増加に繋がります。例えば、ニコンの公式サイトによると、Z 6IIで撮影する場合、EN-EL15bでは約340コマだった撮影枚数が、EN-EL15cでは約400コマ(いずれもファインダーのみ使用時)へと向上します。この「プラス60コマ」の余裕は、結婚式や運動会といった撮り直しのきかないイベント、あるいは頻繁に充電ができない旅行や登山などのシチュエーションで、決定的な瞬間を逃さないための絶大な安心感となります。
ミラーレスカメラは、光学ファインダーの一眼レフと異なり、撮影していない待機時間でも電力を消費しがちです。予備バッテリーを複数持つことは撮影の基本ですが、ベースとなるバッテリー自体の容量が大きいことは、交換の手間を減らし、より撮影に没頭できる環境を整える上で非常に重要です。
モデル | バッテリー容量 (mAh) | 電圧 (V) | 電力容量 (Wh) | Z 6IIでの撮影可能枚数 (目安) |
---|---|---|---|---|
EN-EL15c (新型) | 2280mAh | 7.0V | 16Wh | 約400コマ |
EN-EL15b (旧型) | 1900mAh | 7.0V | 14Wh | 約340コマ |
※撮影可能枚数はニコン公式サイトの仕様に基づきます。
mAh(ミリアンペア時)だけでなく、電力の総量を示すWh(ワット時)を見ても、14Whから16Whへと明確に性能が向上していることがわかります。これからバッテリーを一本買い足す、あるいは古いバッテリーから買い替えるという状況であれば、性能向上と将来性を考慮し、大容量のEN-EL15cを選ぶことが最も賢明な選択と言えるでしょう。
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EN-EL15cの充電方法は?

EN-EL15cは、従来の専用充電器による充電方法を継承しつつ、現代のデジタルガジェット環境に最適化された、非常に利便性の高い充電・給電機能に対応しています。これにより、撮影現場での電源ソリューションの柔軟性が大幅に向上しました。
従来型の専用チャージャーでの充電
これまで通り、カメラの付属品または別売りの専用バッテリーチャージャー(MH-25aなど)を使用してコンセントから充電する方法です。複数のバッテリーを順番に充電する場合や、最も確実な方法で充電したい場合に適しています。
飛躍的に進化したUSB充電・給電機能
EN-EL15cの真価は、カメラ本体のUSB Type-C端子を介したUSB充電およびUSB給電にあります。EN-EL15bもZシリーズなどの対応機種でUSB充電が可能でしたが、EN-EL15cは大容量化に伴い、より安定したパフォーマンスを発揮します。
「充電」と「給電」の決定的な違いを理解する
USB充電とは、カメラの電源がOFFの状態で、USBケーブルを通じてカメラ内のバッテリーに電力を蓄える機能です。モバイルバッテリーがあれば、コンセントがない場所でも予備バッテリーを充電できます。
USB給電とは、カメラの電源がONの状態で、USBケーブルからカメラ本体へ直接電力を供給し、動作させる機能です。給電中はバッテリー残量を消費しないため、バッテリーの持ちを気にすることなく長時間の撮影が可能になります。この機能こそ、EN-EL15cと対応ボディを組み合わせる大きなメリットです。
このUSB給電機能は、特に長時間の動画撮影、インターバルタイマー撮影、星景撮影のタイムラプスなど、バッテリー消費が激しい用途で絶大な効果を発揮します。USB PD(Power Delivery)規格に対応したモバイルバッテリーやACアダプターをカメラに接続するだけで、事実上、撮影時間を無限に延長できるのです。
例えば、夜通しの星空タイムラプス撮影では、以前なら何度もバッテリーを交換する必要がありましたが、大容量のモバイルバッテリーからUSB給電を行えば、カメラに触れることなく朝まで撮影を続けられます。これは撮影の質を大きく向上させる革新的な機能です。
なお、安定した給電を行うためには、ニコン Z fの活用ガイドにも記載があるように、27W(9V/3A)以上の出力に対応したUSB PD準拠の電源機器の使用が推奨されています。ご自身のモバイルバッテリー等の仕様を確認しておくと良いでしょう。
En el15cの充電器

EN-EL15cバッテリーを充電するためのチャージャー(充電器)には、用途に応じて複数の純正オプションが存在します。それぞれの特徴を把握し、ご自身の撮影スタイルや機材環境に最適なものを選ぶことが快適なカメラライフに繋がります。
バッテリーチャージャー MH-25a:伝統と信頼の標準充電器
多くのEN-EL15シリーズ対応カメラに標準で付属してきた、従来型のバッテリーチャージャーです。コンセントに直接接続するタイプで、シンプルながらも確実な充電が可能です。自宅やスタジオで複数のバッテリーを効率よく充電したい場合には、依然として最も信頼性の高い選択肢の一つです。
バッテリーチャージャー MH-34:新時代のUSB-C対応充電器
近年登場したのが、USB Power Deliveryに対応したバッテリーチャージャー MH-34です。この充電器は、USB Type-Cポートを搭載し、対応するケーブルとACアダプターに接続して充電します。最大のメリットは、その圧倒的なコンパクトさと、現代のガジェットとの親和性の高さです。
MH-34を選択する強力なメリット
- 驚異的な携帯性: 従来のMH-25aと比較して非常に小型・軽量なため、旅行や出張時の荷物を大幅に削減できます。
- ケーブルの統一: スマートフォンやノートPCの充電に使用しているUSB-Cケーブルや充電器を流用できるため、持ち運ぶ機材をシンプルにできます。
- スマートな充電管理: 充電中はオレンジ色のLEDが点滅し、そのパターンで「50%未満」「50~80%」「80%以上」というおおよその充電量を把握できるため、撮影計画が立てやすくなります。
ただし、このMH-34が充電できるのはEN-EL15bとEN-EL15cの2種類のみです。古いEN-EL15aやEN-EL15(無印)をお持ちの場合は充電できないため、購入の際には注意が必要です。
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本体充電ACアダプター EH-7P / EH-8P:撮影を止めない電源ソリューション
前述の通り、カメラ本体にバッテリーを挿入したまま直接充電・給電を行うための純正ACアダプターです。充電器を別途持ち歩きたくないミニマリストな方や、スタジオでの物撮り、長時間のライブ配信など、撮影しながら安定した電源を確保したい場合に最適な選択肢となります。
名称 | タイプ | 接続端子 | 対応バッテリー | 主な特徴・最適な用途 |
---|---|---|---|---|
MH-25a | コンセント直差し型 | ACプラグ | EN-EL15シリーズ全般 | 従来型の標準充電器。自宅での確実な充電に最適。 |
MH-34 | USB接続型 | USB Type-C | EN-EL15b, EN-EL15cのみ | 小型・軽量で携帯性抜群。USB-C環境を統一したい方に。 |
EH-7P / EH-8P | ACアダプター | USB Type-C | EN-EL15b, EN-EL15c (本体経由) | カメラ本体で充電・給電。長時間撮影や動画配信に。 |
En el15cのヨドバシでの取り扱い

ニコン純正の高性能バッテリー EN-EL15cは、ヨドバシカメラをはじめとする全国の主要な家電量販店で安定して供給されており、容易に入手することが可能です。実店舗のカメラアクセサリーコーナーや、公式オンラインストア「ヨドバシ・ドット・コム」でいつでも購入できます。
ヨドバシカメラのような大型量販店の実店舗で購入する最大のメリットは、その安心感と利便性にあります。製品パッケージを直接手に取って確認できるだけでなく、専門知識豊富な店員さんに相談し、ご自身のカメラとの互換性などを再確認した上で購入できます。また、貯まっているゴールドポイントを利用したり、購入によって新たなポイント還元を受けられたりするのも大きな魅力です。
価格相場と購入先の選び方
EN-EL15cのメーカー希望小売価格は7,260円(税込)ですが、ヨドバシカメラなどの量販店における実際の販売価格は6,500円前後で、そこに10%程度のポイント還元が付与されるのが一般的です(価格は2025年10月時点の参考情報です)。この価格は、旧型のEN-EL15bよりも若干高価ですが、約20%の容量アップと強化された給電機能という性能差を考慮すれば、十分に納得できる価格設定と言えます。
購入先としては、ヨドバシカメラの他にもビックカメラやカメラのキタムラといったカメラ専門店、Amazon.co.jpのような大手ECサイト、そしてメーカー直営の「ニコンダイレクト」など、多様な選択肢があります。普段から利用しているサービスや、ポイントプログラム、セールやキャンペーンのタイミングなどを総合的に比較検討し、ご自身にとって最もお得で便利な購入先を選ぶと良いでしょう。特に急を要する場合は、ヨドバシ・ドット・コムの「ヨドバシエクストリーム」サービスなど、迅速な配送オプションが充実しているかも重要な判断基準になります。
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EN EL15cの互換バッテリー

純正品と比較して圧倒的な低価格で販売されている「互換バッテリー」は、一見すると非常に経済的で魅力的な選択肢に思えるかもしれません。事実、大手ECサイトを検索すれば、数多くのサードパーティメーカーからEN-EL15cの互換を謳う製品が、純正品の半額以下、時には数分の一の価格で販売されています。
しかし、その価格メリットの裏には、純正品では考えられないような性能・品質・安全上のリスクが潜んでいることを、すべてのカメラユーザーが深刻に受け止めるべきです。大切な撮影機材と、かけがえのない撮影データを守るために、互換バッテリーの危険性を正しく理解しましょう。
価格以上の代償を払う可能性のあるリスク
互換バッテリーが抱える問題は多岐にわたります。これらは単なる「安かろう悪かろう」の話では済まされない、重大なトラブルに繋がる可能性があります。
互換バッテリーが引き起こす具体的なトラブル例
- スペックの偽装と性能不足: パッケージに「2280mAh」と純正品同等の容量が記載されていても、実際の性能はそれを大幅に下回ることが珍しくありません。結果として、撮影可能枚数が極端に少なかったり、低温環境で急激に電圧が低下したりと、肝心な場面で使い物にならないケースが報告されています。
- 突然の認識不能エラー: ニコンのカメラは、バッテリーとの間で常に通信を行い、安全性を監視しています。カメラ本体のファームウェアがアップデートされた際、それまで問題なく使用できていた互換バッテリーが、ある日突然「このバッテリーは使用できません」とエラーを表示し、全く使えなくなることがあります。これは、メーカーが安全でないアクセサリーを排除するための正当な措置であり、撮影旅行の最中などに発生すると致命的です。
- 物理的・電気的な安全性の欠如: 最も恐ろしいのが、安全性の問題です。保護回路が不十分であったり、セルの品質が低かったりすることで、過充電や過放電、ショートを引き起こし、バッテリーの異常発熱、膨張、液漏れ、最悪の場合は発火や破裂といった重大事故につながる危険性があります。これにより、数十万円もするカメラ本体やレンズが修復不可能な損傷を受ける可能性も否定できません。
互換バッテリーの使用が原因でカメラ本体に故障が生じた場合、メーカーの保証期間内であっても保証の対象外となり、高額な修理費用が請求されるのが一般的です。数千円を節約しようとした結果、数十倍の損失を被る可能性があることを忘れてはなりません。
カメラの電源は、人間で言えば心臓にあたる最も重要なパーツです。その心臓部には、厳しい品質管理と安全基準をクリアした、信頼できるニコン純正のEN-EL15cを使用することを推奨します。
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EN-EL15cとEN-EL15bの機種における違い

- En-EL15cはどの機種に対応していますか?
- En el15cとz6の対応
- En el15cとD500の対応
- En EL15cとD800の対応
- En el15cとd7000、D7100の対応
- 総括:en el15c en el15b 違いの要点
En-EL15cはどの機種に対応していますか?
EN-EL15cは、最新のZシリーズミラーレスカメラから、多くのデジタル一眼レフカメラまで、非常に幅広いニコン製品に対応する汎用性の高いバッテリーです。ただし、一部の最新機種では古い世代のバッテリーが使用できなくなっているなど、細かな互換性のルールが存在するため、正確な情報を把握しておくことが重要です。
以下に、ニコン公式サイトの情報を基にしたEN-EL15cの主な対応製品を一覧表にまとめました。お使いの機材が含まれているかご確認ください。
カテゴリ | 対応製品名 |
---|---|
ミラーレスカメラ (Zシリーズ) | Z 8, Z f |
Z 7II, Z 7 | |
Z 6III, Z 6II, Z 6 | |
Z 5 | |
デジタル一眼レフカメラ | D850, D810, D810A, D780, D750, D610 |
D500 | |
D7500, D7200 | |
※D800/E, D600, D7100, D7000も使用可能 | |
Nikon 1 V1 | |
パワーサプライ・その他 | パワーバッテリーパック MB-N14, MB-N12, MB-N11, MB-N10 |
マルチパワーバッテリーパック MB-D18, MB-D17, MB-D16, MB-D15, MB-D14, MB-D12 | |
バッテリーチャージャー MH-34, MH-25a |
※対応製品の最新かつ詳細な情報については、必ずニコン公式サイトのアクセサリー対応表をご確認ください。
最新機種 Z 8 / Z f での重要な注意点
フラッグシップモデルに準ずる性能を持つ Nikon Z 8 および、ヘリテージデザインが人気の Z f では、バッテリーの互換性がより厳格になっています。これらの機種で使用できるのは、EN-EL15c、EN-EL15b、EN-EL15a の3種類のみです。D7000などに付属していた最も古いEN-EL15(無印、裏面のロット番号がLi-ion01のもの)は、物理的に挿入できてもカメラが認識せず、使用することができません。これは、最新のカメラが要求する高度な電力管理と安全基準を満たさないためです。古いバッテリーを流用しようとお考えの方は、この点を必ずご確認ください。
結論として、現在EN-EL15bが使用できるニコンのカメラをお持ちであれば、そのカメラでEN-EL15cも問題なく使用できます。そして、EN-EL15cにアップグレードすることで、大容量化による撮影枚数増加という確かなメリットを得ることができます。
En el15cとz6の対応

ニコン初のフルサイズミラーレスカメラとして登場した Nikon Z 6。この画期的なモデルには、当時最新だったEN-EL15bが標準バッテリーとして付属していました。
現在、Z 6ユーザーがバッテリーを買い足す、あるいは劣化したバッテリーを交換する場合、現行品であるEN-EL15cが最適な選択肢となり、全く問題なく使用することができます。むしろ、積極的にEN-EL15cを選ぶべき理由があります。
Z 6でEN-EL15cを使う最大のメリットは「スタミナ向上」
Z 6は、その高い性能と引き換えに、一眼レフと比べてバッテリー消費が早いという課題がありました。公式サイトの仕様では、EN-EL15b使用時の撮影可能枚数は約310コマ(ファインダー使用時)とされています。しかし、EN-EL15c(2280mAh)に換装することで、バッテリー容量が約20%アップするため、撮影可能枚数もそれに比例して向上することが期待できます。これにより、バッテリー交換の頻度が減り、スナップ撮影やポートレート撮影など、よりテンポ良く撮影を進めることが可能になります。
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USB充電と給電機能に関する重要な補足
ここで一点、後継機との機能差について正確に理解しておく必要があります。Z 6にEN-EL15cを装着した場合、カメラの電源をOFFにした状態でのUSB充電は可能です。これにより、モバイルバッテリーを使ってカメラ内のバッテリーを充電することができます。
しかし、カメラの電源をONにしたまま外部から電力を供給し続ける「USB給電」には、Z 6のボディ側が対応していません。このUSB給電機能は、後継モデルであるZ 6IIから本格的に搭載された機能です。
つまり、Z 6ユーザーがEN-EL15cを導入する目的は、純粋な「バッテリー持続時間の延長」と「USB充電による利便性向上」の2点と考えるのが適切です。給電撮影を主目的とする場合は、ボディのアップグレードが必要になります。
とはいえ、Z 6の撮影体験をより快適にする上で、EN-EL15cへのアップグレードは非常に効果的です。現在流通している量や性能面を考慮しても、これからZ 6用にバッテリーを購入するのであれば、EN-EL15c一択と言って良いでしょう。
En el15cとD500の対応

APS-C(DXフォーマット)デジタル一眼レフの頂点に君臨し、その圧倒的な動体捕捉性能と堅牢性で、今なお多くのフォトグラファーから絶大な信頼を得ているNikon D500。このプロフェッショナルモデルでも、EN-EL15cは完全な互換性を持ち、安心して使用することができます。
D500は、ミラーレスカメラと比較すればバッテリー消費は格段に穏やかです。しかし、その真価が発揮される野鳥、航空機、スポーツといったジャンルでは、1秒間に10コマという高速連写を多用するため、バッテリーは常に消耗し続けます。決定的な瞬間を捉えるために連写を続けた結果、予期せぬバッテリー切れに見舞われる事態は避けたいものです。
大容量バッテリーがもたらす撮影への集中力
EN-EL15cの2280mAhという大容量は、D500の撮影持続時間をさらに引き上げ、フォトグラファーに大きな安心感を与えます。バッテリー残量を気に掛ける頻度が減ることで、被写体の動きや構図といった、よりクリエイティブな要素に意識を集中させることができるのです。
D500とバッテリーの互換性の歴史
D500の発売当時、ごく初期のEN-EL15(Li-ion01と記載)を使用すると、カメラの仕様とバッテリーの放電特性の違いから、電池残量が正しく表示されない問題がありました。この問題に対応するため、ニコンは特性を改良したEN-EL15(Li-ion20)、そして外観を新たにした「EN-EL15a」をリリースしました。EN-EL15cは、こうした互換性への配慮を重ねてきた最新版であり、D500との電気的な相性は万全に確保されています。
なお、D500はボディ側にUSB充電・給電機能は備えていないため、EN-EL15cのメリットは純粋に「大容量化によるスタミナアップ」となります。マルチパワーバッテリーパックMB-D17と組み合わせることで、さらに長時間の撮影に対応することも可能です。D500のポテンシャルを最大限に引き出すためにも、信頼性の高い大容量バッテリーであるEN-EL15cの導入は非常におすすめです。
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En EL15cとD800の対応

2012年に登場し、3630万画素という圧倒的な解像度で写真業界に衝撃を与えたフルサイズ一眼レフの金字塔、Nikon D800およびローパスフィルターレスモデルのD800E。発売から10年以上が経過した今も、その卓越した描写力は健在で、風景写真などを中心に愛用し続けている方も少なくありません。
これら歴史的な名機をお使いの方も、バッテリーの入手性について心配する必要はありません。D800およびD800Eは、現行の最新バッテリーであるEN-EL15cに完全に対応しています。
D800シリーズに標準で付属していたのは、初期型のEN-EL15です。長年の使用により充放電を繰り返したバッテリーは、化学的に劣化し、新品時に比べて性能が大幅に低下している(いわゆる「ヘタっている」)状態が考えられます。もし最近「バッテリーの減りが異常に早い」と感じるなら、それはバッテリーの寿命が近いサインかもしれません。
機能的な互換性と充電方法に関する注意点
D800はボディの設計思想が古いため、EN-EL15cが備える最新の機能、すなわちUSBポートを介した充電や給電といった機能を利用することはできません。EN-EL15cは、D800にとってはシンプルに「EN-EL15シリーズの大容量版」として機能します。
充電を行う際は、D800の付属品であったバッテリーチャージャーMH-25を使用する必要があります。MH-25はEN-EL15cの充電にも対応しています。
カメラのメニュー内にある「電池情報」で、バッテリーの劣化度を確認できます。もし劣化度が「4」(寿命)に近い場合は、撮影中に突然電源が落ちるリスクを避けるためにも、早めの交換をおすすめします。
劣化したバッテリーを使い続けることは、シャッターチャンスを逃すだけでなく、カメラの動作を不安定にする可能性もあります。D800、D850をこれからも長く愛用していくために、信頼できる現行品のEN-EL15cへとリフレッシュすることは、非常に賢明なメンテナンスと言えるでしょう。
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En el15cとd7000、D7100の対応

ニコンDXフォーマット(APS-C)の中級機として、多くの写真愛好家たちのステップアップを支えてきたD7000(2010年発売)と、その後継機であるD7100(2013年発売)。これらのデジタル一眼レフカメラは、堅牢なボディと高い基本性能で人気を博し、今なお中古市場でも根強い人気を誇ります。
これらの機種を現役で使っている、あるいは中古で入手された方もご安心ください。D7000、D7100ともに、最新のEN-EL15cバッテリーを互換バッテリーとして全く問題なく使用することができます。
発売から10年以上が経過しているこれらのモデルでは、オリジナルのEN-EL15バッテリーがすでに寿命を迎えているケースがほとんどです。中古で購入した場合、付属のバッテリーがどの程度劣化しているかは未知数です。カメラの性能を安定して引き出すためにも、バッテリーは信頼できる新品を用意するのが賢明です。
D7000/D7100ユーザーがEN-EL15cを選ぶメリット
- 劣化したバッテリーからのリフレッシュ: 経年劣化したバッテリーを新品に交換することで、カメラが本来持つべきバッテリー持続性能を完全に取り戻すことができます。
- 撮影可能枚数の純増: D7000/D7100に付属していたEN-EL15(1900mAh)に対し、EN-EL15cは2280mAhと大容量です。これにより、オリジナルバッテリー使用時よりも長い時間、撮影を楽しむことが可能になります。
- 現行品としての入手性と安心感: メーカーが現在も製造・販売している純正品であるため、品質、安全性、そして入手性において最も信頼できます。
古いデジタルカメラを長く楽しむ秘訣は、消耗品であるバッテリーを定期的に新しいものに交換することです。ニコンが長年にわたりバッテリーの互換性を維持してくれているおかげで、10年以上前の名機も安心して使い続けられるのは、ユーザーにとって大きなメリットですね。
なお、これらの機種もUSB充電・給電には対応していません。充電は、それぞれのカメラに付属していたバッテリーチャージャーMH-25をご使用ください。思い出深いカメラをこれからも大切に使っていくために、EN-EL15cへのアップグレードは非常におすすめの投資です。
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総括:EN-EL15cとEN-EL15b違い
この記事で詳細に解説してきた、NikonのバッテリーEN-EL15cとEN-EL15bの主な違い、互換性、そして購入に関する注意点を、最後に要点としてまとめます。ご自身のカメラと撮影スタイルに最適なバッテリーを選ぶための最終確認としてご活用くださいね^^
この記事のポイント
- EN-EL15cはEN-EL15bの正統な上位互換モデルである
- 最も大きな違いはバッテリー容量でEN-EL15cは2280mAh、EN-EL15bは1900mAh
- 容量が約20%増加したことで一度の充電での撮影可能枚数が向上する
- 特に常時電力を消費するミラーレスカメラでその恩恵は大きい
- EN-EL15cは対応ボディとの組み合わせで安定したUSB給電機能が利用できる
- USB給電によりモバイルバッテリーを使った長時間の動画撮影やタイムラプスが可能になる
- 充電器は従来のMH-25aがそのまま使用可能
- 携帯性に優れたUSB-C対応の新型充電器MH-34も非常に便利である
- ヨドバシカメラなどの大手家電量販店やオンラインストアで容易に購入できる
- 互換バッテリーは非常に安価だがスペック通りの性能が出ないリスクがある
- ファームウェア更新で互換品が突然使えなくなる事例も報告されている
- 発熱や膨張など安全性に懸念があり大切な機材を危険に晒す可能性がある
- 長期的な視点では信頼性と安全性が保証された純正バッテリーの使用が賢明
- Z 6やD500、D800、D7000シリーズなど多くの旧機種でもEN-EL15cは使用できる
- 古い一眼レフでは大容量バッテリーとしての恩恵のみでUSB充電等の新機能は利用できない
- これからバッテリーを新規購入・買い増しするならEN-EL15cが全ての面で最もおすすめの選択肢となる
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