LUMIX G99Dの後継機『G99II』を徹底解説！その実力と価格は？

「愛用してきたLUMIX G99Dの後継機はいつ出るのか」

「新しく発表されたLUMIX G99 IIとは一体どんなカメラなのだろう」

とその詳細な情報を探していませんか？

G99Dの発売日はいつだったかという基本的な情報から、その前身であるLUMIX G99のスペック詳細、そしてLUMIX G99とG99Dの違いは何かといった旧モデルに関する情報まで、購入を検討する上で比較したいポイントは多岐にわたりますよね。

さらに、新しいLUMIX G99IIの仕様について、LUMIX G99DのレンズキットとLUMIX G99IIのレンズキットの比較、そして最も気になるLUMIX G99IIの価格情報など、具体的な疑問は尽きないことでしょう。中には、LUMIX G9 Proの後継機について調べている中で、このG99IIの存在を知った方もいるかもしれません。

この記事では、LUMIX DC-G99DのレビューやLUMIX G99IIのレビューで語られている客観的なポイントを基に、それらの疑問に一つ一つ丁寧にお答えします。G99Dからの買い替えを検討している方、これから本格的なカメラを趣味にしたいと考えている方のために、購入前に知っておくべき全ての情報を網羅的に整理しました。まずはこの記事で、G99IIがあなたの期待に応える一台なのか、その実力をじっくりとご確認ください。

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ポイント

G99D後継機「G99II」の全体像と進化したポイント
G99IIと旧モデル（G99D/G99）の具体的なスペック比較
レンズキットのお得度や市場価格など購入に必要な情報
G99IIがどのような撮影スタイルやユーザーに適しているか

LUMIX G99D 後継機「G99II」
LUMIX G99D 後継機と旧モデルを比較

LUMIX G99D 後継機「G99II」

G99Dの発売日はいつか
LUMIX G99のスペック詳細
LUMIX G99とG99Dの違い
LUMIX DC-G99Dのレビュー
LUMIX G99 IIとは

G99Dの発売日はいつか

まず、LUMIX G99IIの直接の前モデルにあたるLUMIX DC-G99Dの発売日は、2022年10月20日です。このカメラは、2019年5月に発売された人気モデル「LUMIX DC-G99」のマイナーチェンジ版として市場に投入されました。

G99の登場から約3年半という期間を経てG99Dが発売された背景には、当時の世界的な電子部品の供給不足が大きく影響していたと考えられています。基本的な設計や撮影性能はG99のものをほぼ完全に引き継ぎつつ、一部の部品を変更することで製品の安定供給を維持することを目的としたモデルでした。そのため、G99Dは全く新しいカメラというよりは、G99の継続モデルという側面が強い製品でした。

ハイアマチュア向けモデルとしての系譜

LUMIXのGシリーズの中でも「G99」の系譜は、プロ向けフラッグシップ機（G9 PROなど）の本格的な思想を、より小型で扱いやすいボディに凝縮したハイアマチュア向けモデルとして確固たる地位を築いてきました。そのG99Dが2024年に入り生産終了となったことで、多くのカメラファンからその後継機の登場が切望されることになったのです。

LUMIX G99のスペック詳細

G99シリーズの礎を築いた初代LUMIX G99（2019年発売）は、発売当時、クラスの常識を超える機能と性能をバランス良く搭載した名機として知られています。後継機であるG99IIを評価する上で基準となる、その主なスペックをここで詳しく見ていきましょう。

LUMIX G99 主なスペック
センサー	有効2,030万画素 4/3型 Live MOSセンサー（ローパスフィルターレス）
手ブレ補正	ボディ内5軸手ブレ補正（B.I.S.）、Dual I.S. 2対応（シャッター速度5段分補正 ※1）
オートフォーカス	コントラストAF（パナソニック独自の空間認識技術 DFD）
ファインダー	約236万ドット 0.74倍有機EL（OLED）LVF
モニター	3.0型約124万ドットフリーアングル液晶モニター（タッチパネル）
動画性能	4K/30p対応（時間無制限記録 ※2）、V-Log L プリインストール
堅牢性	防塵・防滴対応、マグネシウム合金フロントフレーム
USB端子	USB Micro-B（USB充電対応）

※1：手ブレ補正効果の段数は、カメラ映像機器工業会（CIPA）が定めた規格に準拠して測定された値です。
※2：記録時間はバッテリーとSDカードの容量に依存。高温環境下では保護のため撮影が停止する場合があります。

ローパスフィルターレスセンサーによる高い解像感、パナソニック独自の高速・高精度な空間認識AF、そして強力な手ブレ補正「Dual I.S. 2」の搭載は、静止画・動画を問わず高いレベルの表現を可能にしました。さらに、このクラスでは珍しく、カラーグレーディングの自由度を高める「V-Log L」が最初からインストールされている点も、動画クリエイターから高く評価された要因です。

LUMIX G99とG99Dの違い

「G99とG99Dの違いは何か」という疑問は非常に多く聞かれますが、結論を先に述べると、カメラとしての心臓部である撮影性能には一切違いがありません。画質、オートフォーカス性能、手ブレ補正能力など、写真や映像のクオリティに関わる部分は全く同じです。

唯一の明確な変更点は、ボディ背面に搭載されているフリーアングルモニターのパネル種類です。この変更は、前述の通り、部品の安定供給を目的としたものでした。

G99からG99Dへの唯一の主要な変更点

G99のモニター：3.0型 約124万ドット TFT液晶モニター
G99Dのモニター：3.0型 約104万ドット OLED（有機EL）モニター

G99Dでは、液晶からOLED（有機EL）に変更されました。OLEDは一般的に、自発光するため黒の表現力が高く、コントラストの効いた鮮やかな表示が得意とされています。その一方で、ドット数（解像度）は約124万から約104万へと減少しています。この変更が実際の使用感に大きな差をもたらすことはありませんでしたが、仕様上の違いとして認識されていました。これ以外の基本的な機能や操作性はG99とG99Dで共通しており、実質的に同一モデルとして扱われています。

LUMIX DC-G99Dのレビュー

LUMIX G99Dは、その完成された性能と操作性から、多くのユーザーレビューで安定した高評価を獲得しています。特に、道具としての使いやすさに関する評価が際立っていました。

レビューで高く評価されたポイント

深く、握りやすいグリップと優れた操作性
マイクロフォーサーズ機ならではの小型・軽量さを維持しつつ、深く設計されたグリップは、男性の大きな手でも小指が余ることなく、しっかりとカメラをホールドできます。これにより、望遠レンズ装着時でも安定した撮影が可能です。また、ホワイトバランス・ISO感度・露出補正に直接アクセスできる天面の3連ボタンや、ファインダーを覗いたまま直感的に設定変更ができる前後のダイヤルなど、上位機種「G9 PRO」の思想を受け継いだ操作系は、多くのユーザーから絶賛されました。

信頼性の高い堅牢なボディ
ボディの各所にシーリングを施した防塵・防滴設計と、軽量かつ頑丈なマグネシウム合金をフロントフレームに採用している点も、高く評価されています。これにより、少し天候が悪いフィールドや、ホコリの多い環境でも、安心して撮影に集中できるという信頼感がありました。

レビューにおける唯一とも言える懸念点

一方で、多くのレビューで共通して指摘されていたのが、オートフォーカス（AF）システムです。G99Dが採用する「コントラストAF」は、静止している被写体に対しては非常に高精度ですが、予測不能な動きをする被写体や、背景にピントが抜けやすいシーンでは、現在の主流である「像面位相差AF」搭載機に一歩譲る場面がありました。特に、スポーツや野鳥、走り回る子どもなど、動体撮影の追従性能を最優先するユーザーからは、改善を望む声が聞かれました。

LUMIX G99 IIとは

こうした背景と市場の期待に応える形で登場したのが、正統後継機「LUMIX G99II（DC-G99M2）」です。2024年12月17日に正式発表され、2025年2月20日に発売が開始されました。

ついに登場したG99IIは、まさに「待望の」という言葉がふさわしいモデルです。G99シリーズが培ってきた数々の長所を継承し、ユーザーから改善の要望が多かった点を中心に、現代のカメラとして求められる仕様へと着実にアップデートされています。

パナソニックの公式サイトでも「小さな本格を、感動の相棒に。」というキャッチコピーが示す通り、プロ向けモデルの高性能をコンパクトなボディに凝縮したハイアマチュア向けモデルという立ち位置は変わりません。カメラをこれから本格的に始めたいと考えるエントリーユーザーから、フルサイズ機などのサブとして機動性の高い一台を求めるベテランユーザーまで、幅広い層の期待に応える一台として設計されています。

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LUMIX G99D 後継機と旧モデルを比較

LUMIX G99IIの仕様について
LUMIX G99IIのレビュー
LUMIX G99Dのレンズキットについて
LUMIX G99IIのレンズキットについて
LUMIX G99IIの価格情報

LUMIX G99IIの仕様について

LUMIX G99IIは、キープコンセプトのモデルチェンジではありますが、その中身はユーザーの利便性を大きく向上させる重要なアップデートがいくつも含まれています。ここでは、G99DとG99IIの仕様を詳細に比較し、進化した点と、一方で変更された注意点について深く掘り下げていきます。

LUMIX G99D vs G99II 詳細スペック比較
項目	LUMIX G99D	LUMIX G99II	備考
センサー	4/3型 Live MOSセンサー	4/3型 CMOSセンサー	基本的な画質特性は維持しつつ変更
有効画素数	約2,030万画素		変更なし
手ブレ補正	5軸5.0段 Dual I.S.2		変更なし
背面モニター	3.0型約104万ドット OLED	3.0型約184万ドット液晶	大幅に高精細化
USB端子	USB Micro-B	USB Type-C	利便性が大きく向上
Bluetooth	Ver. 4.2	Ver. 5.0	接続安定性と速度が向上
ダスト除去機能	SSWF（超音波防塵フィルター）	センサーシフト式	注意すべき変更点
対応アプリ	Panasonic Image App	LUMIX Sync	LUMIX Labには非対応

最大の進化点：現代的なインターフェースへの対応

USB Type-Cの採用
G99IIにおける最も実用的な進化点は、間違いなくUSB Type-C端子の採用でしょう。これは、近年のデジタルガジェットにおける標準規格であり、スマートフォンやPC、モバイルバッテリーなど、多くの機器とケーブルや充電器を共用できます。旅行や外出時の荷物を大幅に減らせるため、機動性が重視されるG99IIのコンセプトに合致したアップデートです。この背景には、EU（欧州連合）が電子機器の充電ポートをUSB Type-Cに統一する法規制を導入したことも影響しており、グローバルモデルとしての必然的な進化とも言えます。

高精細な背面モニター
G99Dの約104万ドットから約184万ドットへと飛躍的に向上した背面モニターも大きな魅力です。これにより、撮影画像のピントチェックが格段にやりやすくなったほか、メニュー画面の文字もクリアになり、設定変更時のストレスが軽減されます。特にマニュアルフォーカスでのピント合わせや、動画撮影時のシビアなフォーカス確認において、その効果を実感できるでしょう。

ユーザーが注意すべき仕様変更

ダスト除去機能「SSWF」の廃止

LUMIXユーザーにとって、少し残念な変更点がダスト除去機能です。G99Dまでは、センサー передのフィルターを圧電素子で毎秒数万回振動させ、静電気で付着した微細なゴミまで強力に弾き飛ばすパナソニック独自の「SSWF（スーパーソニックウェーブフィルター）」が搭載されていました。しかし、G99IIではこのSSWFが廃止され、ボディ内手ブレ補正機構を利用した一般的な「センサーシフト式」へと変更されています。SSWFはそのゴミ除去性能に絶大な信頼があったため、屋外でのレンズ交換が多いユーザーにとっては、これまで以上にセンサーへのゴミの付着に注意を払う必要があります。

LUMIX G99IIのレビュー

発売後のLUMIX G99IIに関するレビューを総合すると、「派手さはないが、カメラとしての基本性能と使いやすさを追求した、極めてコストパフォーマンスの高い堅実な一台」という評価に集約されます。

多くのレビューで共通する肯定的な意見

「これで十分」と思わせる完成度：最新の像面位相差AFやAI被写体認識といったトレンド機能はありませんが、「撮る」という行為そのものを楽しむための機能は高いレベルで網羅されています。画質、操作性、堅牢性のバランスが絶妙で、多くのシーンで満足のいく結果が得られると評価されています。
現代にマッチした利便性：USB-Cの搭載は、レビューでも特に肯定的に捉えられています。撮影現場でのバッテリー不安が大幅に軽減される点は、現代のデジタルカメラにおいて非常に重要な要素です。
信頼できる画作り：センサーのタイプは変更されましたが、長年培われてきたパナソニックの絵作りは健在です。特にJPEG撮って出しの色再現性や、ローパスフィルターレスによるシャープな解像感は、多くのユーザーを満足させています。

購入前に検討すべきとされる意見

一方で、「どのような人にも完璧におすすめできるか？」というと、いくつかの注意点もレビューでは指摘されています。特に、動きの速い被写体をメインに撮影する場合は、購入前によく検討する必要があるでしょう。

前述の通り、G99IIのAFはコントラストAF方式を踏襲しています。そのため、例えばサーキットを走る車、予測不能な動きで飛び回る野鳥、サッカーの試合で走り回る選手といった被写体を高確率で捉え続けたい場合は、像面位相差AFを搭載した上位機種「LUMIX G9 PRO II」や「LUMIX GH7」の方が適しています。自身の撮影スタイルとカメラの特性を照らし合わせることが重要です。

フルサイズ機から踏襲したデザインで、ちょうどいい握り心地でカッコイ感もある。

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LUMIX G99Dのレンズキットについて

G99Dの時代から、カメラ本体とレンズがセットになった「レンズキット」は、特にカメラ初心者にとって非常に人気の高い選択肢でした。G99Dで提供されていたのは、高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 II ASPH. / POWER O.I.S. (H-FSA14140)」がセットになったキット（DC-G99DH）です。

ズーミングの操作感、AFのスピードともに申し分なし

ルミックス G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. ブラック H-FS14140-KA

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このレンズの最大の魅力は、その圧倒的な利便性です。焦点距離14-140mmは、35mm判換算で広角28mmから望遠280mmまでを1本でカバーします。広大な風景をダイナミックに写し撮ることから、遠くにいる人物や動物を大きく引き寄せて撮影することまで、このレンズ1本で対応可能です。旅行先でなるべく荷物を減らしたい、あるいは運動会などでレンズ交換の暇がない、といったシチュエーションで絶大な威力を発揮します。

LUMIX G99IIのレンズキットについて

嬉しいことに、後継機であるLUMIX G99IIでも、G99Dと全く同じ高性能な高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm...」がセットになったレンズキット（DC-G99M2H）が継続して販売されています。

そして、このレンズキットは戦略的に非常にお買い得な価格設定がなされています。インプットされた複数のレビュー記事や販売情報によると、このレンズを単体で購入した場合の市場価格が約69,000円であるのに対し、レンズキットはボディ単体価格に約40,000円を追加するだけで購入できるとされています。

レンズキットの圧倒的なコストパフォーマンス

これはつまり、レンズを実質的に通常価格の約4割引、およそ3万円近く安く手に入れられる計算になります。これから本格的にカメラを始める方で、まだ交換レンズを一本も持っていないのであれば、迷わずレンズキットを選ぶことを強くお勧めします。最初にこの1本があれば、撮影できるシーンが飛躍的に広がり、写真の楽しさを存分に味わうことができるでしょう。

LUMIX G99IIの価格情報

LUMIX G99IIの価格設定は、近年のデジタルカメラ市場が全体的に高価格化している中で、ひときわそのコストパフォーマンスの高さが際立っています。メーカーの公式発表および主要販売店における発売当初の市場想定価格は以下の通りです。

ボディ単体（DC-G99M2）：税込 99,000円前後
高倍率ズームレンズキット（DC-G99M2H）：税込 138,600円前後

10万円を切る「本格派」ミラーレスの価値

ボディ内手ブレ補正、防塵防滴構造、高精細な電子ビューファインダーといった、本格的な撮影に求められる機能をしっかりと搭載しながら、ボディ単体で10万円を切る価格を実現している点は、G99IIの最大の強みです。カメラ業界全体の価格が高騰する中、この価格帯で信頼性の高い新品のカメラを手に入れられるという事実は、特に予算に限りがあるエントリー層や、気軽に持ち出せるサブ機を探しているベテラン層にとって、非常に大きな魅力と言えるでしょう。パナソニックが「カメラの裾野を広げたい」という強い意志を持っていることの表れかもしれません。（参照：カメラ映像機器工業会（CIPA）Webサイト）

性能と機能、そして信頼性を総合的に考慮すると、LUMIX G99IIは現在のカメラ市場において、トップクラスのコストパフォーマンスを誇るモデルであると言えるでしょう^^