広告 LUMIX

【2025最新】オリンパスとパナソニックのレンズ相性!互換性と違いを徹底解説

Olympus Panasonic lens compatibility

オリンパス(現OM SYSTEM)とパナソニックのカメラは、同じマイクロフォーサーズ規格を採用しているため、多くのカメラ愛好家が両社のレンズの組み合わせに関心を寄せています。

「オリンパスのボディにパナソニックのレンズは使えるのか?」「性能は落ちないのか?」

といった疑問は、システムを最大限に活用したいユーザーにとって重要なポイントです。

オリンパスのボディにパナソニックのレンズを使った際の色収差についてはどうなのか、LUMIXレンズの互換性はどの程度確保されているのか、といった技術的な懸念も尽きません。この記事では、オリンパスとパナソニックの互換性について基本から徹底的に解説し、マイクロフォーサーズレンズにおけるパナソニックとオリンパスの違いを、設計思想や歴史的背景まで踏み込んで明らかにします。さらに、ユーザーが最も気になるであろうオリンパスとパナソニックの画質比較や、それぞれのメーカーから登場している「オリンパスの神レンズとは何か」といった話題にも触れながら、レンズ選びで失敗しないためのオリンパスのレンズ対応表の見方まで、客観的かつ詳細な情報をもとに詳しく掘り下げていきます。

ポイント

  • オリンパスとパナソニックのレンズの基本的な互換性
  • メーカー間の画質や設計思想、得意分野の違い
  • 異なるメーカーの機材を組み合わせる際の具体的な注意点や機能制限
  • 信頼できる公式の動作確認情報を知るための具体的な方法

オリンパスとパナソニックのレンズ相性の基本

オリンパスとパナソニックのレンズ相性の基本
  • オリンパスとパナソニックの互換性について
  • Mフォーサーズのパナソニックとオリンパスの違い
  • オリンパスとパナソニックの画質比較
  • オリンパスとパナソニックのレンズ比較
  • オリンパスの神レンズとは
  • パナソニックのおすすめレンズも紹介

オリンパスとパナソニックの互換性について

結論から言うと、オリンパス(OM SYSTEM)のカメラボディとパナソニック(LUMIX)のレンズは、基本的な互換性があります

逆の組み合わせ、つまりパナソニックのボディにオリンパスのレンズを装着することも、もちろん可能です。これは、両社が2008年に共同で策定し、推進してきたマイクロフォーサーズシステム規格という共通のマウント規格を採用しているためです。この統一規格の存在が、ユーザーに大きなメリットをもたらしています。

この共通規格により、ユーザーは物理的にマウントアダプターなしで、異なるメーカーのレンズとカメラを自由に取り付け、撮影を楽しむことができます。

これにより、レンズ選択の幅が劇的に広がり、オリンパスの堅牢なボディにパナソニックの描写力に優れたLEICA DGレンズを組み合わせるなど、自分の撮影スタイルやこだわりに合わせて最適なシステムを柔軟に構築できるのがマイクロフォーサーズの最大の魅力と言えるでしょう。

マイクロフォーサーズ規格の誕生とその目的

マイクロフォーサーズは、先行するレンズ交換式デジタルカメラ規格「フォーサーズ」から、ミラーボックスと光学ファインダーを取り除き、フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)を約半分に短縮することで、システム全体の劇的な小型・軽量化を実現するために生まれました。センサーサイズは4/3型(約17.3mm×13.0mm)を継承し、画質と携帯性の高いバランスを目指したこの規格には、両社の他にシグマ、タムロン、コシナといった多くのレンズメーカーも賛同し、多種多様なレンズが開発されています。

ただし、物理的に装着できることと、すべての機能が100%完璧に動作することは同義ではありません

特に手ブレ補正やオートフォーカス(AF)の性能、レンズ固有の補正機能など、メーカー独自の高度な技術が関わる部分では、いくつかの制限や性能差が生じる場合があります。基本的な撮影は問題なく行えますが、各機材のポテンシャルを最大限に引き出すためには、これらの「相性」について深く理解しておくことが非常に重要です。後の見出しで、具体的な注意点について詳しく解説していきます。

Mフォーサーズのパナソニックとオリンパスの違い

Mフォーサーズのパナソニックとオリンパスの違い

オリンパス(OM SYSTEM)とパナソニックは、同じマイクロフォーサーズ規格に準拠しながらも、カメラやレンズの設計思想や得意分野において異なる強みを持っています。これらのメーカーごとの個性を理解することが、自分にとって最適な機材選びの羅針盤となります。

オリンパス(OM SYSTEM)の特徴:信頼性と機動力

オリンパスの最大の特徴は、創業以来の強みである強力なボディ内手ブレ補正機構です。

5軸の手ブレ補正は非常にパワフルで、どのメーカーのレンズを装着してもカメラ本体の強力な手ブレ補正の恩恵を受けられます。これにより、手ブレ補正機構を持たないコンパクトな単焦点レンズでも、薄暗いシーンで安心して手持ち撮影が可能です。

また、「OM-D E-M1 Mark III」や「OM-1」などの上位機種では、IP53等級の防塵防滴性能を備えるなど、プロの過酷な撮影環境にも耐えうる堅牢設計が大きな魅力。アウトドアや悪天候下での撮影における信頼性は、他の追随を許しません。さらに、「ライブND」や「ハイレゾショット」といった、計算処理によって画質を向上させるユニークな撮影機能もオリンパスならではの強みです。

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII

  • 📸 5000万画素の手持ちハイレゾ撮影
  • 🎯 進化した顔・瞳優先AF搭載
  • 👁️ 横向きでも安定の瞳検出力
  • 🎬 動画中も顔選択可能な高性能

【公式】Amazonで見る

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIIIを詳しく見る>>

パナソニック(LUMIX)の特徴:映像制作と先進性

一方、パナソニックは放送用・業務用ビデオカメラの開発で培った技術を活かし、動画撮影機能の充実に定評があります。業界に先駆けてミラーレス一眼での4K動画撮影を実現し、V-Log撮影やリアルタイムLUT適用など、プロの映像制作フローに対応する高度な機能を惜しみなく投入しています。

レンズ側にも光学式手ブレ補正(POWER O.I.S.)を搭載したモデルが豊富で、ボディ内手ブレ補正と高度に協調させる「Dual I.S. 2」は、歩き撮りなど動きのある動画撮影で絶大な効果を発揮します。また、ドイツの名門ライカ社の厳しい基準をクリアした「LEICA DG」レンズのラインナップも、パナソニックシステムならではの特別な魅力であり、深みのある卓越した描写は多くのファンを魅了しています。

大まかに分けると、オリンパスは「静止画」「アウトドアでの信頼性」「強力な手ブレ補正」パナソニックは「動画」「プロレベルの映像機能」「LEICAレンズの描写力」に、それぞれ重点を置いています。どちらが優れているというわけではなく、自身の主な撮影対象やスタイルに応じて最適なメーカーを選択することが重要です。

オリンパスとパナソニックの画質比較

オリンパスとパナソニックの画質比較

画質の根幹をなすセンサーサイズは同じ4/3型であるため、解像感やダイナミックレンジといった基本的な描写性能に劇的な差はありません。しかし、撮影されたデータを最終的な映像として仕上げる「色作り」や「絵作り」といった画像処理エンジンの味付けには、各社の長年にわたる哲学が色濃く反映されています。

一般的に、オリンパスは「記憶色」を重視する傾向があると言われています。これは、人が「美しい」と感じる印象的な色合いを再現するアプローチで、特に青空の深い青(通称:オリンパスブルー)や、木々の鮮やかな緑、人の肌の健康的な色合いなどが美しく表現されると高く評価されています。撮影したままのJPEG画像でも完成度が高いのが特徴です。

対してパナソニックは、「忠実色」を基本理念とし、被写体が持つ本来の色をありのままに、誇張なく再現することを目指しています。見たままの自然な色合いで記録されるため、撮影後のRAW現像やカラーグレーディングで、制作者の意図通りに色をコントロールしたい場合に大きなメリットとなります。特に、LEICA DGレンズを使用した際の、繊細な階調表現と空気感まで写し取るようなリアルな描写は、パナソニックならではのものです。

どちらの画質が良いかは、完全に個人の好みの問題です。撮影した写真をすぐに共有したい、鮮やかな色合いが好きならオリンパス。RAW現像でじっくりと自分の作品を創り上げたい、あるいは動画の色編集を前提とするならパナソニック、といった選び方が一つの考え方でしょう。ただし、近年の機種では「クリエイティブコントロール」や「アートフィルター」といった機能で多彩な絵作りが楽しめるため、メーカー間の差は以前ほど絶対的なものではなくなっています。

オリンパスとパナソニックのレンズ比較

オリンパスとパナソニックのレンズ比較

レンズラインナップの比較においても、両社のフィロソフィーの違いが明確に見て取れます。どちらもユーザーのあらゆるニーズに応えるべく、広角から超望遠まで充実したレンズ群を揃えていますが、そのキャラクターにはそれぞれ個性があります。

メーカー シリーズ名 主な特徴 得意なジャンル 代表的な技術
オリンパス (OM SYSTEM) M.ZUIKO PRO / M.ZUIKO 防塵防滴・耐低温性能に優れたPROレンズ
・小型軽量で高い光学性能を両立
・ZEROコーティングによる逆光耐性
風景、野鳥、昆虫、スポーツ、水中写真 ・5軸シンクロ手ぶれ補正
・深度合成モード
パナソニック (LUMIX) LEICA DG / LUMIX G X/G ・ライカの厳しい光学基準をクリアしたLEICA DGレンズ
・動画撮影に適した静音・高速AF
・ナノサーフェスコーティングによるゴースト・フレア抑制
動画制作、ポートレート、ストリートスナップ ・Dual I.S. 2
・空間認識AF (DFD)

オリンパスのM.ZUIKO PROシリーズは、F2.8通しやF4通しのズームレンズ、F1.2の大口径単焦点レンズなど、プロフェッショナルの厳しい要求に応える高い光学性能と、悪天候でも撮影を可能にするタフネス性能を両立しているのが最大の魅力です。特に、換算800mmを超える超望遠レンズや、高倍率なマクロレンズなど、ネイチャーフォトの分野で強力な製品を揃えています。

OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

  • 🏆 世界最小最軽量の標準ズーム
  • ✨ 全焦点域で傑出した光学性能
  • 💧 防塵・防滴で過酷な環境もOK
  • 🥇 デジカメグランプリ金賞受賞

【公式】Amazonで見る

OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROを詳しく見る>>

パナソニックのLEICA DGレンズは、そのブランド名が示す通り、卓越した描写力で多くの写真家を魅了しています。美しいボケ味、高い解像感、そして豊かな階調表現が特徴で、被写体の質感をリアルに描き出す力は唯一無二です。また、動画撮影時のフォーカスブリージング(ピント移動による画角変動)を抑制する設計など、映像制作を見据えた高度な配慮がなされている点も大きな特徴です。

オリンパスの神レンズとは

オリンパスの神レンズとは

「神レンズ」とは、公式な名称ではなく、その価格やサイズからは想像もつかないほどの優れた描写力を持つレンズや、圧倒的な利便性と性能で他の追随を許さないレンズに対し、ユーザーから畏敬の念を込めて送られる最高の愛称です。オリンパスのレンズ群にも、そう呼ばれるにふさわしい製品がいくつか存在します。

その筆頭格として挙げられるのが、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROです。

35mm判換算で24mmの広角から200mmの望遠までという、旅行や登山のほとんどのシーンをカバーできる8.3倍のズーム比を誇りながら、ズーム全域でF4の明るさを維持し、PROレンズならではのシャープな描写力を実現しています。さらに特筆すべきは、レンズ内手ブレ補正とボディ内手ブレ補正が協調する「5軸シンクロ手ぶれ補正」です。OM SYSTEM公式サイトによると、対応ボディとの組み合わせで最大7.5段分という驚異的な補正効果を発揮し、数秒間の手持ち撮影すら可能にします。「レンズ交換の手間から解放される万能性」と「妥協のない画質」を両立したこの一本は、多くのユーザーにとってまさに神レンズと呼べる存在です。

OM SYSTEM/オリンパス OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

  • 📷 24-200mm相当の万能8.3倍ズーム
  • 🤝 6.5段の5軸シンクロ手ぶれ補正
  • 🔍 レンズ先端1.5cmマクロ撮影可能
  • 💪 防塵防滴のPROレンズ仕様

【公式】Amazonで見る

OM SYSTEM/オリンパス OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを詳しく見る>>

また、単焦点レンズでは、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8も人気です。換算34mmというスナップ撮影に最適な画角を持ち、小型軽量でカメラに装着した際のバランスも抜群です。金属外装による高い質感と、「スナップショットフォーカス機構」による素早いピント合わせが可能で、街中を軽快に撮影したいユーザーから長く愛されています。

パナソニックのおすすめレンズも紹介

パナソニックのおすすめレンズも紹介

もちろん、パナソニックにも「神レンズ」と評されるべき、唯一無二の魅力を持つレンズが多数存在します。特にLEICA DGシリーズには、歴史に名を刻むような名玉が揃っています。

ポートレートレンズの最高峰として名高いのが、LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.です。

35mm判換算で85mmというポートレートの王道画角で、開放F値はF1.2という圧倒的な明るさを誇ります。「NOCTICRON(ノクチクロン)」とは、ライカが「夜でも撮れる」という意味を込めて、特に明るいレンズに与える名称であり、その名に恥じない性能を持っています。生み出される柔らかくも芯のある美しいボケと、ピント面の驚異的なシャープネスが織りなす立体感は、被写体をドラマチックに浮かび上がらせます。

また、動画ユーザーから絶大な支持を得ているのが、ズーム全域で開放F1.7を実現したLEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.です。換算20mmから50mmまでの広角・標準域をカバーし、複数の大口径単焦点レンズをこれ一本で置き換えるほどの性能と利便性を誇ります。単焦点レンズに匹敵する描写力と美しいボケを、ズームレンズの利便性で享受できるこのレンズは、映像クリエイターにとって革新的な一本となりました。

これらの個性豊かな「神レンズ」やおすすめレンズを、メーカーの垣根を越えて自由に組み合わせられることこそ、マイクロフォーサーズシステムの最大の醍醐味です。例えば、OM SYSTEMの強力なボディ内手ブレ補正を持つ「OM-5」に、パナソニックの「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」を装着すれば、薄暗い室内でも手持ちで雰囲気のあるポートレートを撮影する、といった夢のような組み合わせが実現します。

オリンパスとパナソニックのレンズ相性の注意点

オリンパスとパナソニックのレンズ相性の注意点
  • オリンパス機でのパナレンズの色収差問題
  • LUMIXレンズの互換性における注意点
  • 手ブレ補正やAFの動作について
  • オリンパスのレンズ対応表で確認
  • 公式サイトで動作確認情報を参照
  • 総括:オリンパスとパナソニックのレンズ相性

オリンパス機でのパナレンズの色収差問題

異なるメーカーの機材を組み合わせる際に、古くからユーザーの間で指摘されてきた代表的な問題が「レンズ補正」、特に色収差の扱いです。具体的には、E-M5 Mark II以前のような比較的古いオリンパス製ボディに、一部のパナソニック製レンズを装着してJPEG撮影した際、色収差が適切に補正されないという事例が知られています。

色収差とは、レンズが光を集める際に波長の違いによって焦点がずれてしまい、色のにじみとして現れる現象です。特に、明暗差の激しい部分の輪郭に紫や緑の縁取り(パープルフリンジ)として現れ、画質を低下させる要因となります。現代のデジタルカメラでは、レンズごとに固有の光学的な弱点(歪曲や周辺光量落ち、色収差など)のデータを持ち、それを画像処理エンジンが撮影時にリアルタイムで補正しています。

この補正データの扱いにメーカー間の思想の違いがありました。パナソニックのレンズは、レンズ自体に詳細な補正プロファイルを内蔵しており、パナソニック製のボディはその情報を正確に読み取って高度な補正を行います。しかし、過去の一部のオリンパス製ボディでは、このパナソニックレンズが持つ独自の補正情報を完全には解釈できず、JPEG撮影時に補正が不十分となり、色収差が残ってしまうことがあったのです。

RAW撮影と最新機種では問題はほぼ解消

この問題は主にカメラ内で画像処理が完結するJPEG画像で顕著になります。RAW形式で撮影し、Adobe LightroomやDxO PureRAWといった現像ソフトを使用する場合、ソフトウェア側がレンズごとのプロファイルをデータベースとして持っているため、それを用いて色収差を後から非常に高い精度で補正できます。したがって、RAWで撮影するユーザーにとっては大きな問題にはなりにくいです。また、OM-D E-M1 Mark II以降の新しい世代のカメラボディでは、他社製レンズの補正データへの対応も強化されており、この問題が発生するケースは大幅に減少しています。

LUMIXレンズの互換性における注意点

LUMIXレンズの互換性における注意点

前述の色収差問題に加え、LUMIXレンズ(パナソニック製)をオリンパス製ボディで使用する際には、いくつかの操作性に関わる注意点が存在します。

最も代表的なのが「絞りリング」の動作です。LEICA DGシリーズの単焦点レンズなどに搭載されている物理的な絞りリングは、パナソニック製ボディではファインダーを覗いたまま直感的な絞り操作を可能にしますが、オリンパス製ボディに装着した場合は、この絞りリングは機能しません。絞りの設定は、従来通りカメラ本体のコマンドダイヤルで行うことになります。この操作感を期待してレンズを選ぶユーザーは注意が必要です。

また、一部のパナソニック製レンズには、レンズ鏡筒にAF/MF切り替えスイッチ手ブレ補正のON/OFFスイッチが搭載されています。これらのスイッチも基本的には機能しますが、ボディ側の設定と二重になってしまう場合や、稀に意図しない動作をする可能性もゼロではありません。メーカーが想定した100%の操作性が保証されるわけではない点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

手ブレ補正やAFの動作について

手ブレ補正やAFの動作について

互換性を考える上で最もパフォーマンスに影響するのが、手ブレ補正とオートフォーカス(AF)という二大機能です。これらの高度な電子制御は、ボディとレンズ間の密な通信によって成り立っています。

手ブレ補正の協調動作は不可

前述の通り、オリンパスはボディ内手ブレ補正、パナソニックはレンズ内手ブレ補正を主力としており、同一メーカー同士であればこれらを高度に連携させてより強力な効果を得る「協調補正」(オリンパスの5軸シンクロ手ぶれ補正、パナソニックのDual I.S. 2)が機能します。しかし、メーカーをまたぐ組み合わせの場合、この協調補正は基本的に機能しません

  • オリンパスボディ + パナソニックレンズ(手ブレ補正あり):メニュー設定で、ボディ内手ブレ補正か、レンズ内手ブレ補正のどちらか一方を優先するか選択することになります。一般的には、回転ブレにも対応できる5軸のボディ内手ブレ補正が優先されます。
  • パナソニックボディ(手ブレ補正あり) + オリンパスレンズ:同様に、ボディ内手ブレ補正が機能します。望遠レンズなど、レンズの揺れをファインダー像で直接安定させたい場合は、レンズ内手ブレ補正が有効な場合もあります。

協調補正が使えないことはスペック上のデメリットですが、どちらかの手ブレ補正は確実に機能するため、撮影が困難になるわけではありません。特にオリンパスのボディ内手ブレ補正は単体でも非常に優秀なため、大きな心配は不要です。

オートフォーカス(AF)の最適化

AFに関しても、ピントを合わせるという基本的な動作は問題ありません。しかし、その速度や精度、特に動体を追従する性能は、レンズのモーター特性とボディの駆動アルゴリズムが緊密に連携して初めて最高のパフォーマンスを発揮します。そのため、AF性能を最大限に引き出したい場合は、やはり同一メーカーの組み合わせが有利です。
特に、パナソニック独自の高速AF技術「空間認識AF(DFDテクノロジー)」は、各パナソニックレンズのピント位置によるボケ方の特性をデータベース化し、それを参照して瞬時にピントを合わせる技術です。このため、パナソニックの公式サイトで解説されている通り、オリンパス製レンズを装着した場合はこのDFD技術が機能せず、従来のコントラストAFのみでの動作となり、AF速度が若干低下する可能性があります。特に、被写体を追い続けるコンティニュアスAF(AF-C)の性能や、動画撮影時の滑らかなピント移動において差が出ることがあります。

オリンパスのレンズ対応表で確認

オリンパスのレンズ対応表で確認

オリンパス(OM SYSTEM)は、公式サイトのサポートページで、自社製品に関する互換性情報やファームウェアのアップデート情報を提供しています。新しいカメラボディやレンズが発売された際、あるいは既存製品の機能向上のために、定期的にファームウェアが公開されます。これにより、AF性能の向上や、新しいレンズへの最適化、機能追加などが行われます。

特に、パナソニック製レンズとの組み合わせで特定の機能(例えば、動画撮影中のAFの安定性など)に関する動作確認情報が掲載されることもあります。お手持ちの機材の性能を最新の状態に保つため、また購入を検討している機材との相性を確認するためにも、一度公式サイトのサポートページを確認することをおすすめします。

個人のブログやレビューサイトの情報も参考になりますが、それらは特定の条件下での結果であることが多く、網羅的ではありません。メーカー公式のファームウェア情報や対応表を確認する習慣をつけることが、機材トラブルを避け、性能を最大限に引き出すための確実な方法です。

公式サイトで動作確認情報を参照

公式サイトで動作確認情報を参照

最も信頼性が高く、網羅的で正確な互換性情報を得るためには、パナソニックの公式サイトに掲載されている「交換レンズ(マイクロフォーサーズ用)と他社商品の動作確認情報」のページを参照するのが最善の方法です。これは、メーカー自らが動作検証を行い、その結果を公式に公開している一次情報であり、これ以上に確実な情報源はありません。

このページでは、パナソニック製の各レンズと、オリンパス(OM Digital Solutions)製の歴代のカメラボディとの組み合わせについて、動作の可否が「◯」「×」で分かりやすく一覧表にまとめられています。特に、ユーザーが気になるレンズの手ブレ補正機能が、どのオリンパス製ボディで動作するのかなど、非常に具体的で重要な情報が記載されており、機材選びの強力な助けとなります。

購入前には必ず最新情報を確認しよう!

この動作確認情報は、新製品の発売やファームウェアの更新に合わせて定期的にアップデートされます。カメラやレンズのファームウェアバージョンによって動作状況が「×」から「◯」に変わることもあります。そのため、パナソニック公式サイトで常に最新の情報を確認することが極めて重要です。特に中古で古い世代のボディやレンズを購入する際には、この公式情報を事前に確認することが、購入後のトラブルを避けるために不可欠です

この公式情報を正しく参照することで、「この高価なレンズは、自分のカメラで本当に使えるのか?」といった購入前の根本的な不安を解消し、確信を持って機材選びを進めることができます。

総括:オリンパスとパナソニックのレンズ相性

最後に、この記事で解説してきた重要なポイントをリスト形式で振り返ります。この要点を押さえておけば、あなたのマイクロフォーサーズシステムはさらに豊かで楽しいものになるでしょう^^

この記事のポイント

  • オリンパスとパナソニックのレンズは共通のマイクロフォーサーズ規格で高い互換性を持つ
  • 物理的な装着はマウントアダプターなしで相互に可能である
  • 設計思想は異なりオリンパスは静止画と堅牢性、パナソニックは動画機能に伝統的な強みを持つ
  • 画質の色作りはオリンパスが鮮やかな記憶色、パナソニックが自然な忠実色と評されることが多い
  • 両社ともに「神レンズ」と愛称がつくほどの、ユーザーから絶大な支持を得るレンズが存在する
  • メーカーの垣根を越えて多彩なレンズを選べるのがマイクロフォーサーズ最大の魅力
  • 古いオリンパスボディとパナソニックレンズの組み合わせではJPEG撮影時の色収差補正に注意が必要
  • RAW形式で撮影し現像ソフトを使えば色収差問題はほぼ解消できる
  • ボディとレンズの手ブレ補正を連携させる「協調補正」はメーカーを跨ぐと機能しない
  • ただしどちらか一方の強力な手ブレ補正は機能するため実用上の問題は少ない
  • AF性能は同一メーカーの組み合わせで最適化されており最高のパフォーマンスを発揮する
  • 特にパナソニックの空間認識AF(DFD)はオリンパスレンズでは機能しない
  • 最も確実で信頼性の高い情報はパナソニック公式サイトの動作確認情報で得られる
  • 機材を購入する前には必ず公式サイトで最新の互換性情報を確認することが強く推奨される
  • 機能制限を理解した上で賢くレンズを選べば、撮影の可能性は無限に広がる

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII

  • 📸 5000万画素の手持ちハイレゾ撮影
  • 🎯 進化した顔・瞳優先AF搭載
  • 👁️ 横向きでも安定の瞳検出力
  • 🎬 動画中も顔選択可能な高性能

【公式】Amazonで見る

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIIIを詳しく見る>>

ミラーレス入門向け記事はこちらからどうぞ^^

こちらの記事ではLUMIXの豆知識をご紹介しています^^

-LUMIX